球磨焼酎を飲むときには、球磨焼酎独自のマナーがあるように、日本酒を飲むときには日本酒のマナーがあります。
自宅や仲間内で飲むときには全く気にかけなくてよいのですが、仕事上上司や取引先と飲むときにはマナーを守らないと失礼にあたります。
仕事では球磨郡以外で飲むことはないという方も、東京で親せきや友人の結婚式に出席することがあるかもしれません。
基本的には焼酎のマナーと似たようなものですが、少し違うところもありますのでまとめてみました。
のぞき徳利
球磨焼酎の場合の「ガラ」が日本酒の「徳利」にあたります。
徳利の中をのぞいてお酒が残っているか確認することを「のぞき徳利」といいます。
好ましくない行為とされています。
振り徳利
徳利を振って酒が残っているか確認することです。
燗の場合は中身が冷めてしまう原因になります。
併せ徳利
少しづつ残っている酒を集めて1本の徳利にまとめることです。
日本酒の場合、味に影響します。
倒し徳利
飲み終わった徳利を倒してテーブルに置くことです。
テーブルを汚したり、転がって割れたりするためマナー違反とされています。
球磨焼酎の「ガラ」は飲み終わったら、店の人に注いでもらえるように倒す方もいらっしゃいますので気を付けてください。
逆手注ぎ
手のひらを上にして徳利を持ちお酒を注ぐこと。
これは相手に対して失礼になります。
逆さ杯
杯を裏返してテーブルに置くこと。
衛生的でなく、テーブルも汚すためNGです。
なみなみ注ぐ
グラスやおチョコになみなみお酒を注ぐのは、相手が飲みにくく、こぼす原因となるので、やってはいけない行為とされています。
球磨焼酎の場合はなみなみ注ぐのがマナーとなっていて、逆ですので気を付けてください。
盛りこぼしは別です
「盛りこぼし」というのは升にグラスを入れて、グラスのふちいっぱいにお酒を注ぐ日本酒の提供の仕方です。
これは日本酒を量り売りしていた時代に、蔵元のサービス精神から始まった名残で、現在は飲食店がやっています。
店側の気前の良さを示すためといわれています。
置き注ぎ
テーブルに置いてあるおチョコに勝手にお酒を注ぐことです。
もういらないと思っていることもあるので、必ず声をかけて相手がチョコを持った状態で注ぎましょう。
その他のNG行為
- 一気飲み
- 飲まない人に無理やりお酒をすすめるアルコールハラスメント
- 悪酔いして取り乱す行為
ここらへんは、日本酒に限らずどんなお酒にも当てはまります。
まとめ
本来、楽しいはずのお酒の席です。
何気なく取った行動で周囲の人が不快になったり、相手に失礼と思われることのないようにしたいですよね。
そして、何より自分もお酒を楽しむために、日本酒固有のマナーも覚えていた方がよいでしょう。
球磨焼酎特有の酒器や風習・マナーを知りたい方はこちらをご覧ください。
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