ワインは熟成することで味わいがまろやかになり、複雑味が増すことで価値が上がるものがあります。
重厚な赤ワインは数十年熟成することで飲み頃をむかえるものもあります。
ところで、焼酎はどうなのでしょうか?
賞味期限と消費期限
消費期限
袋や容器を開けないままで、書かれた保存方法を守って保存していた場合に、この「年月日」まで、「安全に食べられる期限」のこと。お弁当、サンドイッチ、生めん、ケーキなど、いたみやすい食品に表示されています。農林水産省 http://www.maff.go.jp/j/syokuiku/kodomo_navi/featured/abc2.html
賞味期限
袋や容器を開けないままで、書かれた保存方法を守って保存していた場合に、この「年月日」まで、「品質が変わらずにおいしく食べられる期限」のこと。スナック菓子、カップめん、チーズ、かんづめ、ペットボトル飲料など、消費期限に比べ、いたみにくい食品に表示されています(作ってから3ヶ月以上もつものは「年月」で表示することもあります)。この期限を過ぎても、すぐに食べられなくなるわけではありません。もし、賞味期限が過ぎた食品があったら、大人の方とそうだんしてから食べましょう。
食品は表示されている保存方法を守って保存しておくことが大切です。ただし、一度開けてしまった食品は、期限に関係なく早めに食べるようにしましょう。
焼酎も体内に入るものなので、賞味期限と消費期限は気になりますね。
結論からいいます。
焼酎には消費期限も賞味期限もありません。
まず、アルコールが高いと菌が生存できません。
さらに、原料を蒸留してアルコールを抽出する蒸留酒です。
蒸留酒には糖分が含まれません。
それだけでなく、蒸留するときに 細菌が好むような栄養が 取り除かれてしまいます。
長期間経過しても雑菌が繁殖して腐敗しないので、消費期限も賞味期限もありません。
長期間保存した焼酎を捨てていませんか?
焼酎のラベルにはビン詰めした日付が印字してあります。
長期間経過すると、この日付けを賞味期限と勘違いして処分する方がいらっしゃいます。
焼酎も長期間熟成することで、ゆっくり酸化してさらにおいしくなります。
長期熟成した焼酎は、ビンテージとか古酒とかいって、高く売られています。
ただし、保管状態にもよります。
焼酎の蔵元みたいに、涼しく日の当たらないところで保管していたものならともかく、
家庭で、夏暑くなるところや、日光が当たる場所で保管してあったものは、味わいが変化している可能性があるので飲まない方がいい場合もあります。
家に持ち帰った焼酎は、あまり長期間経過すると、品質自体は問題なくても風味が落ちる可能性はあります。
買った時と同じ味を楽しみたいのであれば、ボトルであれば2年くらい、紙パックのものなら1年半くらいのうちに飲むことをおすすめします。
焼酎の保管方法
焼酎の品質に影響があるのは次の3つです。
- 日光
- 温度
- 空気
最も影響を受けるのが直射日光です。次に高温です
暗く涼しいところで保管するの良いでしょう。
台所の床下収納とか、食品庫とか、押し入れもいいですね。
昔はよく床下に置いてありました。家を解体するときに、数十年前に保管していた焼酎が出てくこるとがありました。
空気に関しては、開栓していないであれば、 栓が劣化していない限りだいじょうぶです。
開栓後はどのくらい保管できるの?
開栓した後も、きちんとふたをして、日光と高温をさけて保管すれば、あまり気にする必要はありません。
ただし、開栓前と同様ということではありません。
風味が落ちるのは早くなります。
開栓したら半年くらいで飲んでしまった方がいいでしょう。
それでも不安な方は
もともと雑菌の繁殖できないアルコールですので、体への害があるケースはほとんどないと思います。
開栓してどれだけ経ったか覚えておらず、飲めるかどうか分らない時には、視覚と嗅覚で見分けましょう。
視覚
ビンを光にかざしてのぞきます。
白い沈殿物があれば、品質が劣化してしまっている可能性があります。
これは「オリ」と呼ばれるもので、ワインの「オリ」と同じです。
「オリ」焼酎の成分が結合して沈殿したものです。
飲んでも問題はありませんが、ワインと違って風味が劣ってしまいます。
嗅覚
劣化した焼酎は独特のいやな臭いがします。
比較的わかりやすいです。
臭いを嗅いでみておかしいなと思ったら、飲まない方が良いでしょう。
コメント