「焼酎は他のお酒よりもダイエットによい」とか「焼酎は健康よい」という話を聞いたことがありますか?
巷でよく言われるこの話は本当なのか?
真偽を確かめてみましたのでレポートします。
蒸留酒である焼酎には糖質が含まれていない
お酒を製法で分類すると、次のように2分されます。
蒸留酒 ・・・ 焼酎、ウイスキーなど
醸造酒 ・・・ 日本酒、ワイン、ビールなど
焼酎などの蒸留酒は原料を蒸留して造ります。
ワインなどの醸造酒は、原料をそのまま発酵させて造ります。
蒸留酒は、蒸留する段階で糖質を取り出さないので、製品に糖質は含まれていません。
甘く感じる焼酎がありますが、香りが甘いだけです。
味わいが甘く感じるのは、含み香が甘く感じるだけです。
焼酎のカロリーは高い?低い?
100㎖あたりのカロリーを比較しますと次の通りです。
ビール | 40キロカロリー |
ワイン | 70キロカロリー |
日本酒 | 100キロカロリー |
焼酎 | 150キロカロリー |
ウイスキー | 250キロカロリー |
100㎖あたりのカロリー数を見ると蒸留酒のほうが高いのがわかります。
原料からアルコール蒸留して取り出す焼酎は、醸造酒とくらべるとアルコール度数が高くなります。
並べてみるとアルコール度数が高いお酒ほどカロリー数も高くなっています。
通常、アルコール度数が低いほうが1回に飲む量は多くなります。
ビールは大きなジョッキで飲みますが、焼酎を飲むときはお湯で割ったり、水で割ったりします。
ストレートで飲むときもありますが、ビールに比べると1回に飲む量は圧倒的に焼酎の方が少なくなります。
カロリーについては、焼酎の方が醸造酒よりも同量に含まれるカロリー数が高く、
1回に飲む量も個人差があるため、単純に比較できませんでした。
ただし、お酒に含まれるカロリーは「エンプティカロリー」といって、体に残らないカロリーといわれています。
カロリーより、むしろ糖質に注目して「焼酎はダイエットによい」といわれていることがわかりました。
飲み方による違い
焼酎を蒸留方式で分けると次の2つに分類できます。
連続蒸留方式焼酎(甲類)
単式蒸留方式焼酎(乙類)
ホワイトリカーなど原料の雑味のないピュアな焼酎が、連続蒸留方式焼酎です。
球磨焼酎などの原料の風味や味わいが前面に出た焼酎が単式蒸留方式焼酎です。
連続蒸留方式焼酎 は、それだけでは風味や旨みがないので、飲む人が好きな味わいにして飲みます。
果汁や甘みをプラスしてチューハイとして飲むことが多いので、結果的に糖質を取ることになります。
さらに、リキュールは砂糖やシロップが入っています。
単式蒸留方式焼酎は本格焼酎ともいいます。
球磨焼酎などの本格焼酎は、お湯割りや水割り、ロックで飲まれるのが一般的です。
ダイエットによいのは、本格焼酎を一般的な飲み方で飲む場合です。
健康上の注目点
糖質がない
焼酎に糖質が含まれていないということは、高血糖症、糖尿病を気にする方には体によいお酒といえます。
プリン体がない
焼酎にはプリン体が含まれない点も注目すべきです。
痛風という病気をご存じでしょうか。
足などの間接に尿酸がたまり、激痛を伴う発作を発症する病気です。
この尿酸の元となるのがプリン体です。
プリン体が多く含まれていることで知られるのはビールです。
ビールのプリン体含有量は100㎖あたり5㎎ですが、焼酎はなんと0.0㎎です。
ただし、アルコールを分解する時には、尿酸が排出がされにくい状態になりますので、飲み過ぎは痛風によくありません。
ウロキナーゼ
さらに、 焼酎には「ウロキナーゼ」という血栓防止効果のある成分が含まれていることがわかっています。
「ウロキナーゼ」 は血栓溶解剤に含まれる成分で、血栓を溶かして血液をサラサラにするという効果があります。
まとめ
「焼酎はダイエットによい」
「 焼酎は健康よい 」
という話は科学的に見ても本当でした。
ここでいう焼酎とは、球磨焼酎などの本格焼酎(単式蒸留方式焼酎)のことです。
しかも、適量を飲んだ場合の効果であり、飲み過ぎると体によくないのはいうまでもありませんね。
もともと、お酒は「百薬の長」という言葉もあります。
楽しく飲んで永く人生を楽しみましょう。
ダイエットと健康によい球磨焼酎はこちらでご覧いただけます。
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