でべそ テイスティングレポート その11

テイスティングレポート

今回は初のリキュールのレポートです。

「でべそ」というのはリキュールの銘柄です。

まずはなぜ「でべそ」なのか?

ネーミングの由来からレポートします。

でべそ?何このネーミング?

「でこぽん」ってご存じですか?

熊本の不知火町(しらぬいまち)というところで生まれた柑橘です。

今でも宇土半島から天草列島で栽培されています。

清見という品種のミカンとポンカンを交配して生み出されたのが不知火柑というのですが、なかでも糖度の高いものを「ポンカン」と呼んでいます。

ジューシーな味わいで糖度が高いのが特徴です。

そして、見た目は「でべそ」のような凸が特徴です。

察しのよい方はもうおわかりですね。

リキュール「でべそ」はこの不知火柑が原料なのです。

どんなリキュール?

そこらへんのリキュールとの違いをレポートします。

まずは原酒です。

大量生産の複式蒸留焼酎なんか使っていません。

複式蒸留焼酎(ひとむかし前は甲類焼酎といってました)は、何回も蒸留するためピュアな焼酎となります。

安い原料で大量生産が可能です。

単価を安くできるのがメリットです。

デメリットは素材の味がほぼなくなってしまうことです。

一方、球磨焼酎などの単式蒸留焼酎は、できあがった焼酎に素材の香味や旨みが残ります。

もちろん雑味も残りますが、そこが焼酎の個性であり面白いところなのです。

この「でべそ」はみかんの花から採れた花酵母を使って仕込んだ球磨焼酎を原酒としています。

柑橘系のリキュールに、みかんの花酵母で仕込んだ米焼酎を使う徹底したこだわりを感じます。

次に、この不知火柑。

見た目はエリートらしくない、武骨なゴツゴツとした印象に「でべそ」といわれる突起があるのですが、

味の方は「みかんの王様」と称されほど糖度が高く、酸味とのバランスも高評価のおしいしさです。

熊本で生まれ、熊本で育った厳選素材にこだわり、しかも全体のバランスを取り商品化した奇跡のリキュールです。

テイスティングコメント

あらかじめ冷やしておいたので、そのままストレートでいただきます。

花酵母の香り、不知火柑のジューシーさ、程よい糖度と酸味。

すべてがこの一本に詰まっていました。

量販店で売っているリキュールとの違いを、これでもかと感じさせる、「リキュールの王様」でした。

飲み方の提案

冷蔵庫にビンごと入れて冷やして飲んでいただくのが一番おいしいかと思います。

子供さんがミカンジュースと間違えて飲まれないように注意しましょう。

アルコール度数は12度なので、炭酸等で割っても市販の酎ハイと同じくらいのアルコール度数となります。

ロックで飲んで、少し氷が解けてもおいしくいただけます。

ラベル情報

商品名:でべそ

醸造元:合資会社高田酒造場

アルコール度数:12度

原材料:米焼酎、不知火柑、黒糖

「でべそ」はこちらでご覧いただけます。

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